リキッドコンピューティング
リキッドコンピューティングは私たちが取り組んでいる新しいコンピュータの利用形態です。
リキッド(liquid)は液体の事です。
液体コンピューター?
いえ、違います。液体のような性質を持ったプログラムを使ったコンピューターの利用の形をリキッドコンピューティングと言います。液体は性質を持ちます。たとえば、比重、粘度、凝固点、沸点、伝導率などがあります。それぞれの液体は異なる性質を持っていて、その性質の違い使って様々な利用を行っています。このように液体は性質を持ちながら、形を示しなさいと言われますと示す事ができません。
プログラムも性質を持ちながら形を持たない方法があります。それは、実行する時にプログラムが湧いてきて、実行を終えると蒸発して無くなるプログラムです。形を持たない事、湧いてくる事、消滅することが、いかにも液体のようなイメージですから、このようなプログラムをリキッドコードと呼んでいます。この場合の形は、だいたい行う処理は決まっているものの(性質)、詳細は実行時に決まりますので、アプリケーションとしての詳細な仕様を示せないのです。
リキッドコードを利用すると、不可能であった事が可能になったり、とても便利になったりとたくさんの良い事があります。
リキッドコンピューティングでは、アプリケーションファイルは存在しません。
必要な実行オブジェクトは必要となった瞬間に作られてメモリーに入り、その後はメモリーとCPUの中で実行されていきます。
メモリーに作られる実行オブジェクトは、そのアプリケーション全体ではなくて、ひとつのアクション(動作)の分だけ作られます。
たとえば、画面にデータを表示する動作であれば、データを表示するだけの実行オブジェクトを作って実行します。
実行オブジェクトは、動作を終えると消滅します。計算に用いたデータも消滅します。
DOCS (Dynamic Object Creation System)
DOCSは、実行に必要なオブジェクトをその時にその場で用意する仕組みです。
DOCSの理論を実現することが出来れば様々なイノベーションを起こすことが出来ます。
たとえば
- プログラミングが不要になります
- 開発工数が激減し品質の定質化が図られます
- 解析、改ざんが不可能になります
- 情報防衛能力が誕生
- 情報要素制御能力が誕生
私たちはリキッドコンピューティングの理論を応用して、今までとは全く違ったアプローチで情報活用やセキュリティ、利便性を高めたコンピュータの利活用を目指しています。